事務職から未経験でゲームプランナーに転職した話

ゲーム

大好きなゲームを仕事にしたい!

でも未経験でもプランナーになれるのか?

本記事では、実際に事務職から全く経験のないゲームプランナーに転職した話を、体験談としてお話します。

転職の際にアピールしたことや、実際に働いてみて感じたことなど、できるだけ詳細にお話していますので、これから転職を考えている人はこれを読めば具体的なイメージが湧くと思います。

転職当時のプロフィールと転職理由

現在は30代前半で4社目の会社で働いていますが、ゲーム会社に入社したのは大学卒業後2社目、つまり初めての転職の時でした。

新卒の就職活動

大学は文系の学部を卒業し、「事務職」という職種だけ決めて、業界はマチマチでした。

あまり多くの会社に応募する就活はしておらず、内定が決まるのも遅めだったのですが、なんとかインテリアメーカーの会社に内定をもらい、一般事務職として入社しました。

この時は、ゲームに関係のある商社の説明会に行ったりもしましたが、営業のみの募集だったため応募まで至らずでした。

キセキ
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当時はライフワークバランス重視で事務職狙いでした

事務職の仕事内容

あとで転職時のアピールポイントについて記載するため、参考までに事務職時代の仕事内容を記載します。

いわゆるサポート部門の事務職だったので、社内の数字に関わる仕事がメインでした。

  • 社内の会議資料の作成、印刷(作成に必要な数字を各部署から回収することも含める)
  • 取引先情報書類の管理
  • 予算資料の作成
  • お客様へのお茶出し
  • 会議室の準備
  • その他、総合職のサポート

…などなど。

予算資料とか会議資料とか難しそうに見えるかもしれませんが、

基本的には集めてきた数字を、「所定のフォーマットに貼り付ける」「エクセルで関数を入れて簡単な計算を行う」とかそんな感じで、何も難しいことはありませんでした。

キセキ
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会社では制服を着て、絵に描いたような「一般事務職」の仕事でした

仕事は9時半~17時半で残業はほとんどありませんが、月末月初は少ない時間でたくさんの資料を作る必要があるため、その際には多少残業があるくらいでした。

残業代も100%支給されますし、ぶっちゃけ環境はとても良かったのです。

ではなぜ、そんな環境を飛び出してまで転職したのか?

転職を決めた理由

私が転職を決めた理由は大きく2つあります。

  • 自分がやってて面白いと思うことをしてみたい
  • 収入を増やしたかった

自分が仕事として面白いと思うことをしてみたい

率直に言えば、仕事が楽しくなかったのです。

仕事なんだからそれくらい我慢しろー!って思う人もいるかもしれませんが、、、

ルーティンワークが多く、数字を扱うこともそんなに好きではなかったため、3年ほど務めるともっと違う仕事もしてみたいと思うようになりました。

そんな日々を過ごす中で、この先10年20年もこの仕事を続けられるのか。

疑問に思うようになりました。

収入を増やしたかった

当時の収入は新卒で手取り13~14万程度でした。

昇給はとてもゆっくりで、一年で数百円程度です。

当時は実家ぐらしだったため生活には困りませんでしたが、社会人も数年をすぎると早く家を出て一人暮らしがしたいと思うようになりました。

しかし首都圏でこの給料では一人暮らしは到底難しい、、、

なんとか収入を上げたかったのですが、当時の会社は副業が禁止でしたし、同期の働き方を見ても総合職を目指そうとはあまり思いませんでした。

キセキ
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そんなわけで、1年悩んでついに退職することを決意しました

転職活動の仕方

ついに転職を決めたのが、新卒入社から4年ほど経った時でした。

簡単に当時の就活で行ったことをお話します。

最終出社後に本格的に就活開始

当時はまだWEB面接は一般的ではなく、基本的に対面面接だったため、会社に通勤しながらの就職活動は難しかったのです。

中には夜の時間に面接を組んでくれる企業もありましたが、やはり面接時間にはこちらも気を使うので、最終出社を終えて動きやすくなってから本格的に応募の数を増やしました。

可能なら転職先が決まってから退職するほうがリスクが少ないですが、当時は「なるようになる」くらいに思っていたため、在籍中は積極的な就活はしていませんでした。

今はWEB面接やリモートワークを導入している会社も多いため、そういった意味では転職活動は大変やりやすくなりましたね。

キセキ
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ちなみに、就活しよう!と決めてから、内定が出るまでおよそ3ヶ月くらいでした。

転職活動の流れ

ではどんな転職活動を行っていたのか、具体的にお話していきます。

主に行ったのは、下記の3つです。

  • 転職サイトで求人検索
  • 転職エージェントサービスに登録
  • 企業の採用ページから直接応募

では、一つずつお話していきます。

転職サイトで求人検索

まずはじめに転職サイトに登録し、求人を自分で検索し、応募していました。

リクナビNEXTやマイナビNEXTなどなど。

希望の職種と地域を登録し、日々ちょこちょこと求人を検索して興味のあるものに応募書類を送付していました。

しかし、途中から転職エージェントに登録したため、こちらはあまり使わなくなっていきました。

利用した転職サイトについては、また別のページでお話したいと思います。

転職エージェントサービスに登録

転職するのが初めてだったので、もちろん転職エージェントを利用したのも初めてでした。

自分のこれまでの仕事と、私の転職先の希望を聞き、求人を提案してくれます。

時には自分の希望でなくても、「こんな仕事にも活かせそう」という求人も紹介してくれます。

他にも、

  • 応募書類の添削(志望理由、職務経歴書、自己PR)
  • 面接対策(デモ面接あり)
  • 面接後のフォロー(企業にアピールし損ねたことなど企業側にフォローしてくれます)
  • 内定後の給与交渉

様々な転職に関する手助けをしてくれます。

また、利用者だけが見ることができる非公開求人がたくさんありますので、転職を考えている人は絶対にオススメです。

キセキ
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利用者はすべて無料でサービスを利用できます!

私が利用したいくつかの転職エージェントサービスの詳細については、またの機会にお話します。

企業の採用ページから直接応募

転職サービスを利用する一方、自分でも興味のある求人へ応募していました。

興味を持った企業のホームページを探し、中途採用を行っていれば応募する、という形です。

数は転職サイトやエージェントに比べて少なかったですが、転職サービスを利用していない中にも貴重な求があるため、視野を広げて探していました。


狙っていた業界と職種

先に書いた通り、もっと仕事にワクワクしてみたい、収入を増やしたいと思い転職を決意しました。

そのため、あくまで「自分が好きなものに関わる業界」「年収がアップすること」が最低条件でした。

それを踏まえて、狙っていた業種と職種は下記の通りです。

狙っていた業種

  • ゲーム会社(コンシューマー)
  • ゲーム運営会社(オンライン・ソーシャルゲーム)
  • 出版会社
  • アプリ運営会社(電子漫画など)

狙っていた職種

  • 企画職
  • 進行管理
  • 編集職
  • 企画アシスタント
  • 事務職

やはりわくわくすることに一番近い企画職や、企画アシスタント職を本命にしていました。

とはいえ、企画すること自体に自信があったわけではありません

どちらかというと保守的な性格をしていると自分自身で思っていました。

そのため企画アシスタントとして経験や企画のスキルを身に着けながら、新しいものを生み出していくことにチャレンジしたいと考えていました。

出版関連の仕事では編集職にとても興味があったので、あまり多くは受けていませんが出版社では編集職で応募していました。

進行管理職というのは、ゲーム会社でいうと主に開発スケジュールが予定通り進行しているか、などを管理する人ですね。すごくざっくりいうと。

こんな感じで割りと幅は広く応募していたわけですが、事務職を除いて未経験でも可という求人は大変少ない状態でした。

数少ない未経験可の求人を探し、自分の職歴から共通点やアピールできそうな部分を探して応募していました。


ゲーム業界を受けるにあたって

業界は広めに応募していたのですが、ここではゲーム業界を受ける際にポイントとしていたところを書いていきます。

応募した職種

先程もちらっと書いたように、ゲーム業界では「企画職(プランナー)」「進行管理」を受けました。

企画職・・・・・企画職にも細かく分けるといろいろな役割がありますが、私も実際に入社するまではどんなことをするのかふわっとしか分かっていませんでした。

ざっくり言えば、ゲームのストーリーやキャラクターの考案、ゲームの難易度の設計などがあります。私が最終的に内定をいただいたのはソーシャルゲームの運営会社だったため、コンシューマとは違いオンラインのゲーム内のイベントの企画などが職務内容になります。

進行管理・・・・・会社にもよりますが、ゲームの開発スケジュールの管理や、スケジュールに遅れが出そうなときに対応策を出し、問題を解決に導く役割を担います。プロジェクト・マネジメント(PM)と呼ばれることもあります。

キセキ
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プランナーといっても会社や担当するゲームタイトルによってやることは全然違います

アピールしていたポイント

未経験可とはいえ、新卒と違って何かしら自分の前職での経験を活かせるというところアピールしなければいけません。

しかし私の前職は事務職・・・

ゲーム会社で活かせるスキルなんてあるのか・・?!

やはり書類も通らないんじゃないか・・と不安でしたが、転職エージェントの方から聞いた話では、

転職時の書類通過率は3割だそうです。(2017年当時)

現在はさらにハードルがあがって1割程度だそうです。

そんなに低いの?!と聞いて、それならなりふりかまってられないな…と割り切って転職活動しました。

参考までに、私が最終的に内定をもらったゲーム会社へ応募する際にアピールしていた内容を記載します。

アピールしていたポイント_企画職

私前職の事務職は社内の数字を扱う仕事をしていました。

ゲームプランナーの仕事を調べてみると、数字は日常的に扱うことがわかりました。(前提としてソーシャルゲーム運営会社です)

例えば、

・この施策を行うことでどれくらいの売上・利益が出せるか?

・このくらいの難易度にするためには敵のパラメータをどれくらいにする必要があるか?

・月にユーザーがどれくらいいて、一人あたりゲームのどこでどれくらい課金をしているか?

などなど。

事務職で数字に日常的に触れてきた経験と親和性があるのではないかと思い、エクセルで計算式を駆使してスピード感をもって資料を作ってきた経験を前に出しました。

キセキ
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1つ目は、数字を扱ってきた経験をアピールポイントとしました


次に、事務職で「より早く、より正確に」資料を作成するために業務改善を行ってきた経験をアピールしました。

私がいた部署では、月末月初の2~3日で大量の資料を作成するのが最も大変な仕事でした。

いかに早く、間違いなく、見やすい資料を作れるか。

毎月のルーティンではありましたが、

・エクセルの関数を駆使して入力項目を減らす

・より見やすいレイアウトにする

など、工夫してきた点をアピールしました。

ソーシャルゲームの運営は、「いまユーザーに遊ばれているゲームをより面白くするにはどうするか?」や、「より効率的にゲームを運営するにはどうするか?」ということがとても重要とのことでした。

そのため、業務改善や効率化という点がアピールできるのではないか、と思い自己PRにも記載しました。

キセキ
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2つ目は、業務一つひとつを改善し、効率化してきた経験をアピールしました

①数字を扱ってきた経験②業務効率化や改善を行ってきた点 企画職ではこの2つをメインでアピールポイントとしてきました。

アピールポイント_進行管理

進行管理は正直いうと1社くらいしか受けていませんでしたので、ほんの参考までに。。。

進行管理職とは開発やプロジェクトのスケジュールが問題なく進行するように管理する仕事です。

会社やプロジェクトによってその仕事の幅は様々ですが、私が所属していた会社ではスケジュール管理のほか、プロジェクトになにか問題が生じそうな場合、そのリスクに対処したり、問題が生じてしまったあとにはその原因分析や今後の対策なども行っていました。

私は事務職の際、予算に係る資料を作成するにあたり予算作成のための各部署からの提出スケジュールの管理を行っていたため、その点をアピールしたところ書類は突破できました。

面接でより詳しい業務内容を話したところ、進行管理に必要なスキルとは違ったため、見送りとなりました。。。ので、本当にご参考までに。

進行管理職と似たスキルをお持ちの方は、視野に入れてみるのもいいかもしれません。

と、ここまで主にアピールした点をお話しました。

面接で聞かれた内容についてはまた別の記事でお話できればと思います(執筆中)

では、面接を経て内定をもらったゲーム会社に入社した際の話をしていきます。

内定をもらったときの話

いざゲーム会社に内定をもらったものの、内定を受諾するかどうか少し悩んでいました。

悩んでいた理由と最終的に入社を決意した理由をお話します。

入社を悩んでいた理由

入社を悩んでいた理由_他にも志望度が高い選考が進んでいた

ゲーム会社に内定をもらった時期にもちろん平行して何社か受けていたわけですが、

そのうち2社ほど志望度高めの選考が進んでいました。

1社は出版関連の仕事で、書類通過し次が面接、

もう1社はエンタメ系のアプリの企画職で一次面接終了後の結果待ちの状態でした。

志望度の高さでいうと「エンタメ系アプリ>出版=ゲーム会社」という感じです。

状況的には「エンタメ系アプリに受かっているのであればそっちに行きたい」という思いが当時は強かったです。

ゲーム会社は最終面接を終えた後、なんとその場で内定を頂けたのですが、他の選考のこともありエージェントと相談したかったのでその場ではお返事せず一旦持ち帰りました。

キセキ
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まさかその場で内定を貰えるとは思っても見なかったので、けっこう動揺していたと思います・・・笑

入社を悩んでいた理由_企画という仕事に自信がなかった

この期に及んで何いってんだー!って言われるかもしれませんが、いざその仕事につけるとなると途端に不安になってくるのです…!

だって新卒から4年、事務職しかしてこなかったのです。

いきなりゲーム運営の企画って本当に務まるのだろうか・・?って改めて心配になってしまったのです。

ではそんな臆病な自分が最終的に内定受諾に至った経緯です。

入社を決めた理由

入社を決めた理由_エージェントに相談した

エージェントいわく、

「この会社はいきなりゼロから企画を考えてということはない。企画にはある程度『型』があり、未経験でも少しずつ見に付けていける環境が整っている。また、この会社には他業種からの未経験の人も多くいる」

とのことでした。この時、担当のエージェントだけでなく企業担当のエージェント(※)も一緒に説明してくれました。(贅沢)

※エージェントサービスには、個人を担当するエージェント(主に就活生をサポートする人)と企業側を担当するエージェント(企業側から求人を取ってくる人?)がいます。

入社を決めた理由_社内見学させてもらえた

面接は対面で行ったものの、社内の雰囲気は全く分からなかったため、知っておきたいという思いがありました。

前職はけっこう穏やかで落ち着いた雰囲気がありましたが、ゲーム会社ってもっとわちゃわちゃしているイメージがありました。(これは私の勝手なイメージ)

私が入社を悩んでいることを汲んでくれたのか、面接終了後には社内の見学をさせてくれました。

新しいビルだったため社内はとてもきれいで、カフェスペースやゲームスペースもあり「ゲーム会社っぽい・・!」とテンションがあがりました。

こういった配慮をしてくれるところは、とても素敵だなと素直に思いました。

働いている人たちも、わりと集中して作業に取り組んでいる感じで、想像していた雰囲気よりも落ち着いた印象をうけました。

入社を決めた理由_年収アップ

事務職から転職した理由の一つが給与面だったため、給与アップは絶対条件なのですが、

とはいえ未経験の職種への転職になります。そんなに大きくは上がらないだろうけど・・・と思っていました。

提示された金額は、前職から年収40万アップでした。

未経験でこれだけあげてもらえるなら・・!という気持ちと、ゲーム会社は実力主義で実績を上げれば半年ごとに給与がどんどん上がる仕組みというところも当時年収をあげたい自分としては魅力的でした。

なんだかんだお金は大事です。

入社を決めた理由_その後、選考中の企業に落ちる

このタイミングで、先にお話していた一番志望度の高かったエンタメ系のアプリ運営会社の選考に落ちたという連絡を受けました。

この会社の職種は企画アシスタントというポジションで、おそらく年収ももう少し上がったと思うのですが、残念ながらご縁がありませんでした。

落ちた理由としては、企画アシスタントというポジションはお客様(アプリユーザー)のお問い合わせ対応やサポート対応がメールや電話で多く発生するらしく、私にはその経験がなかったから、ということでした。

経歴の不一致ということで、これは仕方がないなと割り切りました。


・・・とこれらの理由に加え、いろいろ考えた結果・・・・・・

キセキ
キセキ

ここで怖気づいたら転職した意味がない!!!!

と、そもそも転職した理由に立ち返り、大好きなゲームを仕事にしてみようと内定を受諾しました。

いろいろ書きましたが、入社を決めるまで内定をもらってから一日くらいでした。

ちなみに、もう一社選考が進んでいた出版系の会社はこの時点で選考を辞退しました。

入社後に感じたこと

では実際にゲーム会社に入社してみて、どうだったのか。

結局この会社にはその後3年半務めることになりましたが、その間に感じたことを率直にお話します。

職場の雰囲気

まずは社内で働く人や会社全体の雰囲気について。

上司・同僚との関係値

とにかく若い人が多い。

事務職時代は、新卒で入社して20年30年と長く働く人がほとんどで、中途入社の人もほとんどいない会社だったのに比べ、入社したゲーム会社はまだ設立から数年ということもあり、全員が設立時の入社か中途入社、もしくは親会社からの出向という形で、平均年齢は20~30代でした。

私が配属されたチームは10数人という規模でしたが、20代~30代前半の人ばかりでした。

そのため変に気を使うことも少なく、非常に仕事はしやすかったです。

仕事中でも新作ゲームの話などの雑談もありますし、たまに集まって複数名で昼休みにゲームをすることもありました。

上司も30代が多いですが、上司自信も気を使われて言いたいことが言えない関係性を嫌がっていたため、コミュニケーションはしやすい環境でした。

飲み会もたまにありましたが、「お注ぎします~」とかそんなことはなく、学生のような気楽な雰囲気で楽しんでました。

また、服装が自由です。

これは堅苦しい格好が苦手な私にはとてもありがたかったのですが、お客様と会うような仕事ではないため、みんな好きな格好、楽な格好で出社していました。

なんなら面接のとき社長はTシャツ短パンでした。笑

実際の仕事内容

憧れのゲームプランナーになった私でしたが、実際の仕事内容は思っていたよりも膨大でした。

主な仕事内容としては下記があります。

  • 資料作成(企画書、仕様書、絵コンテ、データ)
  • イベント仕様の企画立案
  • ゲーム内アイテム企画、フィードバック
  • イベント企画のレビュー
  • パラメータ設計
  • 売上等のデータ管理
  • データのシステムへの登録作業
  • 開発工程における不具合のチェック、修正対応 ・障害対応
  • ミーティングのファシリテーション

エージェントの言っていた通り、最初は小さなゲームの仕様を改修する企画からスタートしましたが、ひとつのゲーム内イベントを実施するだけでも膨大なデータや資料が必要になります。

もっと細かい詳細は別の記事にてお話しますが、一つデータが誤っていただけでもゲーム内で思わぬところにバグが発生したりするため、きめ細かい作業が多いです。

企画職=考えることがほとんどではないかと思う方もいると思いますが、それだけではなく資料を作成するスキルや細かいデータを扱うスキルなどもとても重要になってきます。

私が最も苦手としていたのは「ミーティングのファシリテーション」です。

プランナーは企画の概要やその企画によってユーザーに与える影響や売上見込など、チームメンバーに説明することが多いです。そのため複数人の前でミーティングを進行したり、自分の考えを話す機会を多々あるので、話すスキルも大切です。

もちろん場数を踏めば慣れてくるのですが、私はけっこうこれが苦手で苦労しました。。。

正直、残業は多い

入った会社がソーシャルゲームの運営会社ということもあり、ゲーム自体は24時間遊べるので思わぬバグなど発生した場合には土日や時間など関係なく対応が必要です。

この点は面接でも言われていたので承知のうえでした。

実際に入社してみて、一番忙しかった時期は月50~60時間くらい残業することもありました。

いくらでもやることがあり、考えることも多かったので、自分で「今日はここまで!」と決めないと時間はあっという間に過ぎていきました。

ただし、毎月そういった状況というわけではなく施策が多い時期は忙しく、そうでない時期は残業10時間以内、というときもありました。

また、業界柄なのか夜型人間が多く、始業時間も遅かったため、帰るのが遅くても私自信はあまり苦ではありませんでした。

転職してしばらくは実家暮らしだったため貯金はできましたね。もちろん見込み残業を超えた分はきちんと残業代が支払われますし、休日出勤や深夜対応も手当がでました。

成果による昇給

昇給は目標達成型です。

今はそのタイプの企業が多いですが、期初に上長と一緒に目標をたて、その達成度合いで昇給します。

私のいた会社では個人の目標に加え、所属しているゲームタイトルの成果(売上)も判断材料でした。

とくにディレクターやプロデューサーという立場になると、タイトルの成果の比率が高くなります。

ちなみに、目標の達成度合いとはいっても、達成したかどうか?だけがみられるのではなく、達成に至るまでの過程も重視されます。

いろいろ工夫した結果だめだった、という結果であれば、工夫した過程もきちんと見てくれるので、結果がでなかったから昇給なし、とかそういうことではありません。

強いて言えば、その結果(良くも悪くも)にたどり着くまでにどんな努力をしたか、というアピール力は重要です。

昇給の幅は会社によっても違うと思いますが、参考までに私の場合は3年半で年収が100万くらいアップしてました。

逆に、何の成果もない・大きな損害を出したなどの場合には給料が下がることもあります(あまり聞いたことはないですが)

これはゲーム会社でなくても同じだとは思いますが。

まとめ

ここまで入社した際に感じたことをお話しましたが、実際にゲーム会社に入社してみてよかった点、悪かった点については下記の通りです。

転職して良かった点・悪かった点

転職して良かった点

  • ゲームと言う好きなことを仕事にすることができた
  • 給料が上がって念願の一人暮らしができた
  • (私の場合)事務職では身につかなかった価値観が身につき、や視野が広がった
  • 物事を考えるスキルが磨かれた
  • いろいろな立場・職種の人と話す事が増え、コミュニケーションスキルが磨かれた
  • 同年代の同僚が多く、長く付き合える仲間に出会えた

良かった点はこんなところです。ゲーム会社に入社したことは、私のその後の人生にも大きく影響を与えました。

プランナーになって身についたスキルは、その後の転職にも活かすことができるものが多いです。

何よりも好きなことに仕事として携われたことが大きかったですね。

転職して悪かった点

悪かった点といういうか、ゲーム業界を目指すなら注意しておきたい部分ですね。

  • 残業が多い
  • 休日の対応もある
  • 考えることが多く、時には考えすぎて眠れないこともあった

残業の多さは会社によって、さらに言えば配属されるタイトルにも寄ると思います。

今は世の中的にも残業は減らす方向で企業努力が進んでいるので、ゲーム会社でもできるだけ残業を減らす動きは増えてきています。

また、3つ目の「考えることが多く、時には考えすぎて眠れないこともあった」というのは完全に人に夜と思います。笑

私は小心者なので、自分が考えている企画に自信が持てなくて、ぐるぐると考え込んでしまうことがありました。

仕事のオンオフはきっちりつけて、仕事のことは考えない時間をつくることも、ゲーム会社で身につけました。

未経験でもゲームプランナーになれる!

長々とお話しましたが、事務職の経験しかない私でも、こうしてゲームプランナーとしてゲーム会社で働くことができました。

私が入った会社は、私以外にも未経験でゲームプランナーになる方がとても多かったです。

例えば、前職は銀行員、公務員など様々でした。

未経験から挑戦し、経験を積んでもっと大きなゲーム会社へまた転職する、という人もたくさんいました。

・ゲーム運営会社→ゲームアプリ新規開発

・ゲーム運営会社→コンシューマゲーム開発

など、同じゲーム業界でも、自分のやりたいゲーム開発にステップを踏んでいくことも可能です。

ゲーム業界を渡り歩くという人も多いため、人の入れ替わりは業界的に多く、転職先でまた前職の人と仕事をすることになった、という話もたまに聞きます。

私が一番感じたのは、面白いゲームを届けるという情熱を持った人が多く、そんな人達と一緒に仕事ができるのはとてもいい刺激でしたし、仕事としてとても楽しかったです。

これを読んで、少しでもゲーム業界への転職を悩んでいる人の参考になれば幸いです。

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